カナブン(金蚊)は、コガネムシ科ハナムグリ亜科に属する昆虫であり、やや大型のハナムグリの一種である。
ただし、近縁の種が数種あり、さらに、一般にはコガネムシ科全般、特に金属光沢のあるものを指す俗称として「カナブン」と呼ぶ場合もあるので注意を要し、アオドウガネなどの緑色を帯びた中型のコガネムシを指して「かなぶんぶん」と呼称することが往々にしてある。カナブンの由来は、背中の金属光沢の「金」に飛翔時の音「ブーン」から来ていると言われている。
関西から四国にかけては「ブイブイ」という呼び名があり、和歌山では 『チューチューカッパ』や『ガマ』と呼ぶらしい。
カナブンは飛び方が特徴的で多くの甲虫のように前翅を開かなくても側面に隙間ができ、この状態で後翅を伸ばせるので、前翅を閉じたまま後翅を羽ばたいて飛ぶ。また、足場が無くても離陸でき甲虫の中でも飛翔能力に定評有り。
子供の頃、捕まえたカナブンを空に放り投げると、そのまま空中で翅を開き飛んでいくのを見ていた記憶があるが、ある程度大人になってからクワガタやカブトムシを拾って、空に放り投げてもそのままボトっと地面に落ちて「何でかな?」と思っていたが、クワガタやカブトムシは空中で翅を広げることが出来ないからである。
幼虫はカブトムシの幼虫を小さくした感じの形で、地上に出すと脚は使わず、体を伸ばし腹面を上にして背中を波打たせて前進する。
カナブンは子供の頃の森林昆虫採集の中では雑魚の分類に入る昆虫で、緑色のカナブンは普通に「カナブン」あるいは「青カナブン」とか「緑カナブン」と呼び、まぁ普通ランクで、クワガタやカブトムシがいない場合のみ多少目に付く存在。 黒いカナブンは「クロカナブン」などと呼び、カナブンの中では高ランクで、これもクワガタやカブトムシがいない場合のみだが、捕まえたらヒーローに。 しかし、茶色のカナブンに至っては「くそカナブン」または「くそカナ」などと呼び雑魚の中の雑魚。クワガタやカブトムシがいた場合、視界にも入れてもらえず、いない場合でも捕まえたら投げて遊び、飽きたらポイされるような存在である。
本作品は、銅 真鍮 銀 金 赤銅など多種の色金を使用することによりカナブンのカラーバリエーションを表現し、カナブンの特徴の一つである後翅の出し方を表現、脚や胴体だけでなく翅も自在に動くように制作。
かつて森林での甲虫採集における“雑魚”の代名詞である本種を部屋いっぱいに展示してみたくて1000匹作る目標を立てて現在15匹、達成までまだまだ遠い。
符節の構造がバージョンアップしており、現在バージョン3